2023年不知火忌
今年も作家の石牟礼道子さんを偲ぶ不知火忌が真宗寺で催されました。
石牟礼さんのお墓の前で読経した後、本堂で作家の坂口恭平さんの弾き語りや、石牟礼さんと親交のあった方の講演もありました。
石牟礼道子さんを偲び、石牟礼さんの言葉に出あい、石牟礼さんの魂に触れる時間でした。
作家の坂口恭平さんが、石牟礼さんの海底の修羅という詩に曲をつけた歌を、恭平さんの娘さんのアオさんが歌ってくれました。
透き通るような声で石牟礼さんの言葉を心の底に届けてくれました。
墓場を出て丘をくだる
流れをくだる
舟はもういらない
わたしが舟だから
海底だと思っていたのは
頂だったのだ
不知火海
墓にするには浅すぎる海
陽が霧のように溶けこんで来たので
天と海が そのとき
ゆるりと入れ替わったのだ
墓場を出て丘をくだる
流れをくだる
舟はもういらない
わたしが舟だから
わたしが舟だから
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